弘前のセレクトショップ「bambooforest(バンブーフォレスト)」が6月18日、自社開発商品「ほたてのめがみ」の販売を始める。
弘前出身のイラストレーター・町田ヒロチカさんが描いたメインビジュアル
「ほたてのめがみ」は、青森県産ホタテの貝殻100%を使った洗浄パウダー。同ショップ店主の竹森幹さんは「養殖ホタテの生産量日本一の青森県では、多くの貝殻が産業廃棄物として処理されている。有効活用は以前から考えていたが、なかなか踏み出すことができなかった」と話す。
ホタテの貝殻で作った洗浄パウダーは、水に溶かすことでアルカリ性(塩基性)となり、洗浄・消臭・除菌の効果がある。竹森さんは自身の生活の中で以前から使っており、衣類の洗濯や野菜などの食品の洗浄、除菌スプレーにして使っている。「水に流しても天然の素材なので、環境にもやさしい」と竹森さん。
開発を始めたきっかけは、循環型社会を目指す人の話などを聞いたことだったという。「自分もやらなければと感じるようになったことと、ホタテの貝殻を使った商品が以前より増えたが、青森の貝殻を使うのは県外の企業だったりする事が多く、もっと地元から魅力を発信できないかともどかしさを感じていた」と竹森さん。ホタテの貝殻を加工している県内の業者を探すところから始め、地元で作ることにこだわり、地元のデザイナーやイラストレーターに商品デザインなどを依頼した。
完成した「ほたてのめがみ」は、「ホタテの日」の6月18日に販売を始める。竹森さんは「現在はパッケージ売りだが、店頭での量り売りなどもやっていきたい。環境保護だけでなく、都会発信ではない地元でできることが地域の活性化になるといった思いを特に若い人たちに知ってもらいたい」と話す。
「天然素材を使った洗浄パウダーは、海外でもニーズはある。将来的には海外をマーケットに考えている」とも。
価格は200グラム入り=1,210円。