弘前市立城東小学校(弘前市大久保西田)に5月20日、津軽弁の交通安全標語看板の新作4枚が設置された。
津軽弁で書かれた交通安全標語は、弘前交通安全協会・和徳支部が始めた取り組み。城東小学校6年生に「交通安全思いやり俳句」を依頼したことが始まり。今年は50人の生徒から作品を募集し、4つの作品を選んだ。
今年の標語は次の通り。「いっとまが とまってちょさなが なのスマホ(少しの時間なら、止まってからいじりなさい あなたのスマホ)」「青信号 わんつか待だなが チカチカだ(青信号、少し待ちなさい、点滅しているなら)」「へぐわだれ ばやめいでれば あがさなる(早く渡りなさい、横断歩道でふざけていたら赤になる)」「なあしちゃんず 車でよそみ まいはんで(何をしているの、車でよそ見はダメでしょ)」。
「いっとまが~」を考えた6年1組の秋元悠杜(はると)さんは「スマホを持っていた高校生や大人が歩きながらいじっていることが危ないと思ったから」と話す。「青信号~」を考えた6年1組の田中咲羽(さわ)さんは「チカチカは津軽弁ではないが、信号が点滅している様子を表現している」と話す。
「へぐわだれ~」を考えた6年2組の小田桐蒼司(そうし)さんは「自分自身の体験から考えた標語」と話す。「なあしちゃんず~」を考えた6年2年の秋山美怜(みれい)さんは「津軽弁を話すことはないが、お母さんから津軽弁を聞きながら作品を作った」と話す。
城東小学校6年1組の担任・坂本幸人さんは「津軽弁を話す子どもが減っている中、親子で交通安全のことを考えだけでなく、故郷の言葉を知る機会にしてもらう狙いもある」と笑顔を見せる。