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弘前の「ギャラリー芭蕉」があんみつ販売 「行きつけの店の味」再現

大平陽子さん(左)と大平優作さん(右)

大平陽子さん(左)と大平優作さん(右)

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 セレクトショップ「ギャラリー芭蕉」(弘前市外崎、TEL 0172-27-0033)が5月6日、あんみつの販売を始めた。

イートイン用の「あんみつ」

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 作家の作品を全国から取り寄せる同セレクトショップ。あんみつは昨年9月からテイクアウトのみで販売していたが、同日からイートイン用の小上がりを用意し、あんみつの販売を店内でも始めた。

 「ギャラリー芭蕉」は、とんかつ店「天かつ」跡地をセレクトショップに改装し、2004(平成16)年4月に開業した。店主の大平陽子さんは「父が始めた店を母がセレクトショップとして業種を変え、娘の私と息子の3人、親子3代で続けている」と話す。店名は、「末長く続く」という意味があった「芭蕉布」に由来する。

 あんみつは、閉塞感のあったコロナ禍で、笑顔になってもらいたいからと提供を考えついたと大平さん。「2021年に行きつけだった『ピンクベア』が閉店し、その店のあんみつをもう一度食べたくなり、思い出しながら再現した」と明かす。「まだまだ再現とは程遠いが」とも。

 価格は770円。テイクアウトは550円。イートインにはバニラと抹茶のアイスが付く。寒天や蜜は手作りで、フルーツは季節によって異なる。「ピンクベアのあんみつはいつもお腹がいっぱいになるほど満足できた。当店も皆さまに喜ばれるようなあんみつが目標」と大平さん。

 大平さんによると、あんみつを始めたことで客層が広がったという。「以前は作家の手仕事好きの客層がメインだったが、甘党の男性や子どもも訪れるようになった。テイクアウトだけのつもりだったが、イートインの要望も多くあった」と笑顔を見せる。「SNSのフォロワーも3倍以上になった」とも。

 季節によって作品のラインアップが変わり、年間でイベントなども企画している同店。大平さんは「作家の手仕事を少しでも多くの人に見てもらうことが大事。人が気軽に集まるような店づくりを今後も目指していきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は10時~17時。月曜定休。

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