青森・田舎館(いなかだて)村の田んぼアートが現在、黄金色に色づき見頃を迎えている。
田んぼをキャンバスに見立て、巨大な絵を描く田んぼアート。同村では毎年、2つの会場で行い、どちらも展望台から見られるため、遠近法を使って立体的に表現する。今年は10種7色の稲を使った。
今年のテーマは、第1田んぼアートがイタリアの芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」と黒田清輝の日本画「湖畔」、第2田んぼアート会場は「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産登録を記念したイラストになった。
観覧は5月30日から開始。「モナリザ」は2003(平成15)年にテーマにしたことがあり、再挑戦となった。同村企画観光課の鈴木文人さんは「当時はまだ遠近法を使っていなかったため、20年前の作品と比較して技術の進歩に驚かれる人が多かった」と笑顔を見せる。
今年の青森は大雨による水害が各地であったが、田んぼアートには大きな影響はなかったという。鈴木さんは「『湖畔』の湖部分の稲が倒れてしまい、波立つような湖になってしまった。それでもセピア色の田んぼアートになっているので、実際に色づいた作品を見てほしい」と話す。
開場時間は9時~17時。料金は、大人=300円、小学生=100円、未就学児無料。10月10日まで。