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弘前で昭和30年代の「祝言の儀式」を再現 花嫁行列や祝言料理も

再現された「祝言の儀式」

再現された「祝言の儀式」

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 弘前で昭和30年代の結婚式「祝言の儀式」の再現事業が9月17日、「旧石戸谷家住宅」(弘前市川合)で開催された。

再現された祝言料理

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 「祝言の儀式」の再現は、津軽地方の郷土料理の伝承活動を行っている「津軽あかつきの会」(会長・工藤良子)が実施。80代以上しか体験していないという祝言の儀式と祝言料理を、若い世代に継承することを目的として開催した。

 祝言には、両家合わせて23人が参列。当時の儀式の役割である、花嫁、花婿、仲人、「サイリョ」(祝言の責任者)、「ゲンザ」(嫁側の人で祝言を見届ける人)、「アドバサマ」(花嫁の付き添い)を設定。「タチハ」(両親との別れの儀式)や「オヤグナゴリ」(両家の親戚が酒を注ぎあう)、花嫁行列も再現した。

 祝言料理は、鯛のお頭、すまし汁、あおば(平目)の刺身、嫁なます、雲平など本膳9品、二の膳5品を提供した。

 花嫁は2019年に弘前に移住し、2021年に結婚した永井温子さん。祝言の再現は会長の工藤さんの長年の悲願だと聞いていた永井さんは、モデルを打診され、「やります」と即答したという。「式を挙げる予定はなかったが、こういう形で家族や友人、身近な人たちにお祝いしていただく機会となり、うれしい」と笑顔を見せる。

 工藤さんによると、昭和30年代まで、津軽地方では「祝言の儀式」を自宅で行っていたという。「儀式の意味合いが強く、細かい役割があり、近所の人たちが祝言料理を手作りするなど、地域の結びつきがあった上で成り立っていた」と工藤さん。「若い人たちに津軽の文化や、人のつながりなどを感じてほしい」とも。

 同事業は、弘前市市民参加型まちづくり1%システムを活用した「祝言料理再現を通じた津軽の文化継承事業」で、再現した内容は、冊子の作成やウェブサイトで映像を公開予定。

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