東奥信用金庫本店(弘前市土手町、TEL 0172-34-8400)で現在、「菊池俊輔ロビー展」が開催されている。
菊池俊輔さんは弘前出身の作曲家で、「ドラえもん」「ドラゴンボールZ」などのテレビアニメや「仮面ライダー」「暴れん坊将軍」といった数多くの主題歌、挿入歌、BGMを手がけた。2021年4月に亡くなり、墓は誓願寺(新町)にある。
「菊池俊輔ロビー展」では菊池さんが生前使っていたピアノや受賞したゴールドディスクのほか、「ドラえもんのうた」の複写自筆譜面など33点を展示する。主催する「弘前レジェンドを語り継ぐ会」の佐々木健さんは「遺族から譲り受けた遺品が200点ほどあり、今回展示できたのは一部」と話す。
佐々木さんによると、菊池さんとの交流は1999(平成11)年から。東京で活躍している弘前出身者として招いたのがきっかけという。「人柄が良く、決して威張らない人だった」と佐々木さん。菊池さんの死後、遺族から遺品を譲りたいとの相談があり、引き受けたという。
佐々木さんは「遺品の中には幼少期に過ごした弘前の写真や、恩師で弘前大学の作曲教官・阿保健さんの写真があり、菊池さんの原点が弘前にあったことを物語っている。世界レベルで知られている作品の作曲家が弘前出身だということを多くの人に知ってほしい」と話す。
開催時間は9時~15時。土曜・日曜・祝日定休。観覧無料。展示は12月末まで。