弘前交通安全協会・和徳支部が取り組む津軽弁の交通安全標語看板の新作が5月21日、お披露目された。
津軽弁で書かれた交通安全標語は、同支部が弘前市立城東小学校(弘前市大久保西田)の6年生に「交通安全思いやり俳句」を依頼したことが始まり。今年で15年目を迎え、毎年同校の運動会の日に合わせて新作を設置する。同学区には現在、58枚の看板を設置しているという。
今年の標語は次の通り。「外あさぐ がっぱど目立づ 服きてけ(外に出るときは、反射材など目立つ服を着ていきましょう)」「チャリこいで ぐーぐどいげば おっけるね(自転車で急いで行くと転ぶから危ないよ)」「もつけこの 信号見なが 赤だねろ(駄目でしょ信号をちゃんと見なさい。赤でしょ)」「わんか待で わだりてぇ人 先だでば(少し待ちましょう。横断歩道を渡りたい人が優先です)」。
標語は毎年6年生が宿題として持ち帰り、ゴールデンウイーク後に提出する。原田利昭支部長は「毎年子どもだけで考えているとは思えない力作ばかり。きっと家族と話し合いながら作られているもの。津軽弁を次世代に伝えたり家族の話題にしたりするきっかけになれば」と笑顔を見せる。提出した6年生には参加賞として鉛筆とノートを進呈し、入賞作の4人には図書券が贈られるという。
看板は同支部の会員らが同日朝から作業を行い、校門隣に並べて設置した。原田さんは「今年は、反射材を『がっぱど目立づ』と表現した標語がお気に入り。夕方や夜は歩行者が見えにくくなるので、交通安全に気を付けてほしい」と話す。