弘前城天守と「ダイヤモンド岩木山」の競演が5月20日、弘前城本丸展望デッキで見られた。
「ダイヤモンド岩木山」は、富士山山頂に太陽が重なる瞬間、ダイヤモンドのように光り輝く現象を「ダイヤモンド富士」と呼ぶことから、津軽富士と呼ばれる岩木山でも同じ現象を捉えることができることから命名した。
弘前城の天守は三層三階で、現存する12天守の一つ。現在は本丸の石垣修理のため、本来の位置から70メートルほど本丸中央に移動している。天守の曳家(ひきや)工事実施に伴い、岩木山をバックに弘前城天守を見ることができる展望デッキが設置されている。
同日は晴れで、夕刻になると岩木山山頂に雲がたまり始めていたが、18時ころから雲がなくなり、絶好のチャンスとなった。18時12分には展望デッキに集まった見物客たちは「ダイヤモンド岩木山」を目撃し、弘前城天守との一瞬の共演に喜ぶ姿があった。
ダイヤモンド岩木山を予測した弘前在住の地理愛好家・對馬和也さんは「5月は天候が悪くなることが多く、共演を見られたことがうれしい。明日もまた天候次第では展望デッキからダイヤモンド岩木山を見ることができる。次は7月22日。年に2回しかない貴重なタイミングを皆さんと楽しむことができたら」と話す。