ラーメン店「夢を語れ 青森」(弘前市本町)が4月2日、明治屋グランドビル内にオープンした。
「二郎系ラーメン」を提供し、全国に21店舗を展開する同店。米国ボストンで「夢を持てる人を増やしたい」と2012(平成24)年に創業者の西岡津世志さんが出店した。
「青森」店は、現在21歳で十和田出身の岩渕龍勝さんが始めた。岩渕さんは2019(平成31)年にスポーツ科学を学ぶために千葉の大学に進んだが、新型コロナウイルスの感染拡大のため、2年生からはオンライン授業に切り替わったという。「立ち上げた学生団体の活動の中で、『夢を語れ』を知った。西岡さんの価値観にほれ、オンラインで授業を受けながら、松山や別府といった店舗で、住み込みで経験を積んだ」と岩渕さん。
「大学は昨年3月に中退した。今やりたいことを見つめたとき、大学で学ぶことよりラーメン店をやることだった」とも。当初両親には反対されたが、現在は応援されているという。昨年8月には1カ月間、東京・赤坂のラーメン店「人類みな麺類 Red」で間借り営業、11月からは「ながれぼし」(弘前市宮川)でも2度、間借り営業した。
岩渕さんは「昨年12月にオープン予定だったが、物件が見つからず、出店に時間がかかった。弘前は学生の街といわれ、二郎系ラーメンを好む世代が多い。弘前から青森一のラーメン店を目指したい」と意欲を見せる。
店舗面積は20坪。席数は、カウンター席13席、小上がり席6席。昨年7月に休業したまま閉店となった居酒屋「わらじ屋」跡の物件を居抜きで使う。「戻ってこられる田舎の実家のような雰囲気があり、即決した」と岩渕さん。入り口の看板は祖父と一緒に作成し、字も2人で書いた。
メニューはラーメン(900円)のみ。麺の量は300グラムのほか、200グラム、150グラムを用意する。麺抜きにも対応する。トッピングは、麺まし(100グラム=100円)、チーズ、生たまご(以上、50円)、豚まし(300円)。
岩渕さんは「『また来たい』と思ってもらえるような店づくりを心がけたい。来店の度に店名から自分自身の夢や目標を考えてもらえる機会になれば」と話す。
営業時間は、11時~14時、18時~22時。定休日はSNSで告知する。