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津軽の「鳥居の鬼コ」フィギュア化 50体の3Dデータを制作

ゆきと支配人さんが発表した「鬼コ」フィギュア

ゆきと支配人さんが発表した「鬼コ」フィギュア

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 青森の映像紀行家「ゆきと支配人」さんが12月8日、「鳥居の鬼コ」フィギュアの販売を発表した。

下からライトを当てるとフィギュアが輝く

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 「鳥居の鬼コ」は、津軽エリアにある神社の鳥居に設置される鬼の像。「ゆきと支配人」さんによると、津軽エリアには「鬼コ(津軽弁では名詞に「コ」を付けて親しみを込める)」のある神社が約50社あるという。

 「ゆきと支配人」さんは「神社の神主らに聞いても起源は不明で、誰が作ったのかすら分かっていない。津軽では鬼は良い生き物とされることが多く、川沿いの神社に鬼コが多いことから、水害からの守り神として取り付けられたのかもしれない」と話す。

 2015(平成27)年から日本でも津軽地方にしかない「鳥居の鬼コ」に着目し、ツイッターやユーチューブで紹介するようになった「ゆきと支配人」さん。フィギュアの企画は「廃れていく神社や損傷の激しい鬼コの状態を見て、後世に伝える必要があるのではないかと始めた」と話す。

 現在のところ、約50体の鬼コの3Dデータを用意している。データはそれぞれ現地に足を運び、360度に撮影した30~40枚の写真をつなぎ合わせて作成する。フィギュアに使う素材はレジンで全6色。3Dプリンターでできたものはやすりなどで1体1対磨き、整形している。

 フィギュアは12月21~28日に「中三弘前店」(弘前市土手町)内スパイラルホールでイベント販売した後、ネット販売する。神主の許可をすでに得られている10数体のフィギュアが今回のラインアップとなり、今後は許可を得られたものから随時商品化していく。

 「できたものを神主たちに見せにいくと喜ばれて、欲しいという人も中にはいた。地方の神社は特に風化が進んでいる。少しでも鬼コの存在が広まってくれればうれしい」とゆきと支配人さん。「売り上げの一部は地域振興に使う。その仕組みの構築もすでに進めている」とも。

 販売価格は、大=5,500円~、小=1,500円~。

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