青森・深浦にある日本一の大イチョウのライトアップ「ビッグイエロー2021」が見頃を迎えている。
樹齢約1000年で高さ約31メートルのイチョウで、地元では「北金ヶ沢のイチョウ」「垂乳根の公孫樹(たらちねのいちょう)」と呼ばれる。約22メートルの幹周は樹種別のイチョウの部で全国第1位、全樹種でも第3位の巨木として環境省に登録されている。2004(平成16)年には国天然記念物にも指定された。
夜間のライトアップは今年で10回目。色付いた葉の割合が8分ほどの色づきとなり、見頃を迎えた11月20日・21日の週末には多くの見物客が訪れ、周辺では一時駐車待ちの渋滞が発生した。深浦町の発表ではライトアップ期間中の延べ来場者数は現在まで約1万3000人に上る。
今年は樹木保護の観点から根元に影響を与えないように据え置き型の立入禁止柵を設置。ライトアップの時期に制限を行うのは初。ライトはLED照明に変え、幹周りの照明を増やして明るくしたという。
深浦町役場観光課の古川航大さんは「今年は強風の影響がなく、黄葉時の迫力あるビッグイエローを楽しむことができる。見頃が終われば、落ち葉が地面を彩る黄色いじゅうたんを楽しむことができるので、第二の見頃として楽しんでほしい」と笑顔を見せる。
点灯時間は16時30分~20時30分。11月30日まで。