青森・平川の食品加工会社「木村食品工業」が10月1日、「国産山菜おでん」を売り出した。
ホソダケとワラビ、フキの山菜を使い、7種の国産原料を使用した同商品。加熱調理済みの総菜で、温めるだけで食べることができる。内容量は430グラムと1人用で、巣ごもり需要を狙う。味付けは青森県内にある料亭の料理人が監修した。
営業部商品開発担当の稲葉信一さんは「山菜は料理が難しいというイメージがあり、若い人は敬遠する傾向にある。山菜を扱う当社としては深刻な問題で、気軽に食べてもらいたいと開発した」と話す。
農作物加工食品を製造販売する木村食品工業は今年5月に「青森県産りんごdeカレー」「青森県産細竹deカレー」、8月には嶽(だけ)きみを使用した「とうもろこしの炊き込みご飯の素」を発売。新商品のリリースが続く。
「コロナ禍で外食を控えている今だからこそ、食卓に並べてもらえるような新商品を作っている。山菜おでんのスープは半年以上の開発期間をかけ、だしで味を整えることで減塩した。具材の山菜をかんぴょうで結ぶ作業は当社工場スタッフの技術による手仕事」と稲葉さん。「年内には次の新商品も計画している」とも。
価格は430円。青森県内スーパーや道の駅、公式販売サイトでも取り扱う。