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青森・鶴田に水ギョーザと茶葉の専門店「回」 移住した料理人が出店

「回」のメンバー。(左から)岡詩子さん、川口潤也さん、藤田直樹さん、中村恵美香さん、川口翔大さん

「回」のメンバー。(左から)岡詩子さん、川口潤也さん、藤田直樹さん、中村恵美香さん、川口翔大さん

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 水ギョーザと茶葉を扱うテークアウト専門店「回(かい)」(TEL 0173-26-7226)が10月9日、青森・鶴田にオープンした。

プレーンの水ギョーザ

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 創作料理と日本茶の予約制茶寮「澱と葉(おりとは)」を主宰する川口潤也さん、関東圏の中華料理店などで料理人の経歴を持つ藤田直樹さんが立ち上げた同店。川口さんが店主で、藤田さんが店長を務める。2人は高校の同級生で共に八戸出身。

 川口さんは高校卒業後上京し、イタリアンレストランに就職するが体を壊してしまい帰郷する。八戸ではワインバー「origo(オリゴ)」で働くが、2016(平成28)年に行われた世界料理学会で出合った本の一文「質素はぜいたくに引けを取らない」という言葉に衝撃を覚え、その後の料理人生のテーマになったという。

 2018(平成30)年に鶴田で「澱と葉」を立ち上げたのは、リネン生地のハンドメード店を営む岡詩子さんとの出会いから。岡さんのアトリエで活動を開始し、東京で「食べる美術展」と題したイベントを開催するなど、県内外でケータリングの活動が増えていったという。

 物件は元弁当店で、3年前からすでに川口さんが借りていたという。作業場として利用し、茶葉の販売を行っていた。帰郷の際に同店を訪れたことがある藤田さんは「何か一緒にできたらいいねと話をしたことが、『回』の起業に結び付いた」と振り返る。

 水ギョーザの販売は昨年から期間限定で始めていた。藤田さんが基本のレシピを作り、川口さんのブランド「素のまま - sonomama product -」のコンセプトに合うように地場産の「つがる豚」の使用や調味料の調整といった改良を加えていった。完成した「冷凍水餃子(ぎょうざ)」(5個入り=480円)は看板メニューでプレーンとしその2種類がある。

 水ギョーザのほか日本茶葉も取り扱う。「ワインバーで働いていた時に、料理に合うノンアルコールを探していたところ、たどり着いたのが日本茶だった。その奥深さを知ったことがきっかけ」と川口さん。「日本茶にもシングルオリジンや焙煎(ばいせん)によって味わい方が異なり、生産者によっても味が変わることにはまってしまった」とも。

 藤田さんは今年9月に鶴田へ移住した。移住をコーディネートしたのは鶴田町の地域おこし協力隊・川口翔大さんだった。翔大さんは川口さんの実兄で、昨年から交流人口の創出をメインに活動している。「青森・鶴田を若い移住者で盛り上げることができれば」と笑顔を見せる。

 川口さんは「今後はメニューを増やし、スタンドスタイルのイートインができるスペースも作っていきたい。水ギョーザを自宅で楽しんでもらうだけでなく、日本茶との相性も味わっていただければ」と話す。

 営業時間は11時~18時。水曜定休。

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