弘前でオンラインライブ「ライスボール 秋のオンライン音楽収穫祭」が10月3日、開催された。
りんご娘が所属するリンゴミュージック(弘前市宮川)が企画した同イベントは、ボーカルユニット「ライスボール」をモデレーターとして、弘前を中心に活動する3人のアーティストが参加した。無観客で、会場はライブハウス「KEEP THE BEAT」(土手町)。
ライスボールは2015(平成27)年に、「米価格低迷を受けて農家を応援したい」と結成した3人組。メンバーは水愛(あくあ)さん、太陽(ひかり)さん、実土里(みどり)さんで、3人とも県内の現役学生。3枚のシングルをリリースしたほか、今年6月には初めてのワンマンライブを行っている。
参加したアーティストは、りんご娘やライスボールにも楽曲を提供している作曲家の多田慎也さんとシンガー・ソングライターの小山内創祐さん、ロックバンドcreepsのボーカル・竹内晃さん。
多田さんは嵐やAKB48などの楽曲制作に関わり、2018(平成30)年に弘前へ移住。ライブ活動は約2年ぶりという。小山内さんは銀行員でありながら音楽活動も行っているため、「青森の小椋佳」とも呼ばれている。竹内さんのcreepsは25年の活動歴があり、地元サッカークラブやテレビ番組のテーマソングを担当したことがある。
ライブではライスボールが自身のシングル曲を披露したほか、りんご娘の楽曲などを出演したアーティストらがカバーするといったセットリストで、ライブの転換時間ではライスボールのメンバーがそれぞれのアーティストから学生時代の思い出話や現在の活動を聞いた。
コラボ演奏もあり、多田さんと小山内さん、竹内さんは3人で1日限定というユニット「ライスボーイ」を名乗り、ライスボールのデビュー曲「掌(たなごころ)」を披露。ライブ最後は全員参加で、弘前にある実際の橋をモデルに作ったという小山内さんの「茜(あかね)橋」を歌った。
水愛さんは「ほかのアーティストと一緒にライブをすることは初めてで、楽しい経験だった。楽屋やリハーサルで交流したりお話ができたりしたことが、良い刺激となり、ライブのパフォーマンスとして出すことができた」と笑顔を見せる。
ライブ映像はユーチューブで配信中。視聴無料。公開は10月10日23時59分まで。