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「弘前さくらまつり」のポスターを公募 来年のメインビジュアルに

残っている最古の1937(昭和12)年のポスター

残っている最古の1937(昭和12)年のポスター

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 弘前市が9月21日、2022年開催予定の「弘前さくらまつり」のポスターデザインの公募を始めた。

2020年の弘前さくらまつり

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 「弘前さくらまつり」は、2600本のソメイヨシノが咲く弘前公園を会場とした桜祭りで、満開の時期がゴールデンウイークと重なることから、全国から見物客が訪れる。東北で現存する唯一の天守や弘前城跡の櫓(やぐら)門といった重要文化財に桜のトンネルやライトアップ、花筏(いかだ)などの見どころが多く、コロナ以前は海外からも訪れる花見客がいた。

 ポスターは「弘前さくらまつり」の告知用で誘客の促進を図るもので、採用されたデザインはメインビジュアルとしてJR駅内や観光施設など全国のさまざまなところで貼り出される。担当する観光課の葛西主馬さんは「市に残っている記録の範囲では、デザインを公募するのは初めて」と話す。

 現在、弘前公園ピクニック広場では歴代のポスターを展示中。残っている「弘前さくらまつり」の最古のポスターは1937(昭和12)年。過去には青森出身で世界的に有名な板画家・棟方志功が描いた日本画や大河ドラマ「いのち」の主演・三田佳子さんを起用したものもある。

 葛西さんによると、弘前さくらまつりのポスターは市民の間で飾っておきたいともらいにくる人がいるほど人気で、数年前のポスターをいまだに飾っている人もいるという。「今回の企画では、昨年100回目を迎えたさくらまつりの長い歴史の中で、今までにないような新しいデザインを期待したい」と葛西さん。

 「多くの人に弘前さくらまつりを知ってもらう機会になるだけでなく、入賞者には『弘前さくらまつり』のポスターを作ったという大きな実績を作ってもらいたい」とも。

 応募締め切りは12月3日。最優秀賞には賞金15万円と1万円相当の特産品を贈呈する。審査はさくらまつり主催4団体で行い、2022年1月中旬に結果発表する。

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