弘前のコンサルティング会社「ワンダーテール」(弘前市土手町)が9月17日、求人サイト「コハルビ」の本格運用を始めた。
LINEの機能を活用した求人サービスの「コハルビ」。公式アカウントを「友達追加」して登録入力することで求人情報が届く仕組み。「ワンダーテール」社長の菊池勲さんは「弘前に密着した求人情報と相談体制が強み」と話す。
菊池さんは、弘前高校、東北大学卒業後、松下政経塾をへてベンチャー企業に従事しながら、弘前市議会議員、青森県議会議員を歴任した。「求人企業と求職者との間に生じるミスマッチを解消したいとの思いからコハルビを開設した」と菊池さん。
菊池さんによると、弘前の企業の多くは現在、従来通りの方法で求人情報を公開しているが、学生を中心に若い求職者はスマートフォンなどを使い、求人サイトを活用しているという。「弘前の個人経営店や中小企業は、懐事情もあり、求人サイトの利用は難しく、うまく情報発信ができないでいた」と菊池さん。
「新型コロナウイルスの影響で学生のアルバイトが少なくなったといわれているが、人が少ないと悩む企業も多い。幅広く浸透しているLINEを使って双方をつなげることができれば、求人のミスマッチは解消し、地域の利益になるのでは」とも。
学生時代のアルバイト経験は今の自分につながることが多かったと菊池さんは「アルバイトがないと困窮するコロナ禍の学生は全力で応援したい」と話す。「将来的には、リンゴ産業といった地域ならでは仕事にの新しい提案ができるよう力を入れていきたい」と意欲も見せる。