青森・平川の住民の間で現在、「どこでもドア」によく似たオブジェが話題を集めている。

ドアで遊ぶ姿を撮影する親子

　「どこでもドア」は高さ約2メートル、幅約1メートルの木製で、実際に開閉できる。8月中旬にハンバーガー専門店「ユイットデュボワ八幡崎店」（平川市八幡崎）に設置され、現在は八幡崎地区農業研修センター（同）に隣接する八幡崎地区農村公園にある。

　8月最後の日曜となった29日は、うわさを聞き付けた家族連れや地域の住民らが終日にわたって集まり、順序よく撮影したりドアをくぐったりする姿があった。

　写真を撮りに来た付近に住む40代女性は「会社で話題になっていた。写真は家族に見せて自慢したい」と話す。弘前在住の30代女性はドアと子どもを撮影した。「夢があっていいですね」と笑顔を見せる。30代男性は「コロナで遠出ができないので、せめて気持ちだけでも遠くに行った気分になりたい」と話す。

　匿名で電話取材に応じた設置者は「未来から来たロボットかもしれない。みんなで楽しんでもらえるとうれしい」とコメントを寄せた。

　9月20日ごろまでは設置予定で、次の設置場所は張り紙などで事前に告知するという。