青森・五所川原のアメリカンダイニング「ザ・ポーラーグリル」(五所川原市本町、TEL 0173-30-1037)が7月3日、オープン1周年を迎えた。
「立佞武多(たちねぷた)の館」近くに関東圏からUターンした長峰大基さんが開業した同店。アメリカの文化が好きだった長峰さんが、アメリカ料理店が五所川原になかったことから始めた。店名は「極地の料理店」という意味で、五所川原が本州の極地に当たるとの解釈から命名した。
長峰さんは五所川原出身で青森の専門学校を卒業後、上京して板前として修業するが挫折する。帰郷後は焼き肉店などの飲食店で働いたが、25歳の時にアメリカ料理店の開業を決意。経験を積む店がなかったため、再び上京し、恵比寿のハンバーガー店や横浜のクラフトビールなどを提供する店で働いた。
「父の影響で料理は好きになり料理人を目指したが、提供したい料理のジャンルがなかった。アメリカ文化が好きだったことからアメリカの料理としてハンバーガーに着目。アメリカンダイニングを考えるようになった」と長峰さん。
店舗面積は20坪で客席数は25席。イタリアンレストラン「カフェ ド ブリック」跡に出店した。場所はUターン前から決めていたという。食材にはパン工房「たつや」(鯵ヶ沢)のバンズを使う一方で、アメリカ牛を使用するといったアメリカ料理らしさを出すことにこだわる一面もある。
メニューは、プレーンバーガー(1,000円)、チーズバーガー(1,100円)、自家製ベーコンのチーズバーガー(1,300円)、アボカドバーカー(1,200円)のほか、リブロースステーキ(2,300円)、ケイジャンチキン(1,000円)、ブルドポークサンドウィッチ(1,200円)など。ハンバーガーメニューにはフライドポテトとコールスローが付く。ソフトドリンクは100円で、クラフトビールも提供する。キッズハンバーガー(600円)の子ども向けメニューやテークアウトにも対応する。
1年を振り返り長峰さんは「中華や洋食といった選択肢の中にアメリカ料理があるように地元で根付かせることを目標にしていた。ほんのわずかだが手応えは感じている」と話す。今後の目標として、ハンバーガー以外のメニューをもっと発信し、ステーキなどの肉料理にも力を入れていきたいという。
長峰さんは「開店前にアメリカへ遊びに予定でチケットまでそろえたが、新型コロナウイルスの影響で渡米できなくなった。コロナが落ち着いた後に、アメリカへ遊びに行きたい」と笑顔を見せる。
営業時間は、11時30分~14時30分、18時~23時(日曜はランチ営業のみ)。月曜・月1回火曜定休。