企画展「富野由悠季の世界:ロボットアニメの変革者」が青森県立美術館(青森市安田、TEL 017-783-3000)で開催されて1カ月がたった。
アニメ「機動戦士ガンダム」や「伝説巨神イデオン」「聖戦士ダンバイン」などの監督・演出家で知られる富野由悠季さんの企画展。50年以上のキャリアを振り返り、約3000点という膨大な作品や資料を展示する。富野さんをテーマにした企画展としては初。福岡市美術館、兵庫県立美術館といった全国6館の美術館による合同企画となる。
青森展は当初3番目の巡回で、昨年4月から6月の予定で進められていたが、新型コロナウイルスの影響で、1年延期しての開催。6館での開催最後を飾る。
青森会場には、モビルスーツ「リ・ガズィ」のダミーバルーンを原寸大の高さ約7メートルの胸像や、「∀ガンダム」に登場したターンXの高さ4メートルのデザインスケッチ画を展示し、「伝説巨神イデオン」の作劇、演出のアイデアが詰め込んだノートなどをほかにはない企画として公開する。
展覧会開催記念ガンプラ「ガンダムF91 Ver.2.0 ORIGINAL PLAN Ver.」(4,950円)や、美術館連絡協議会が顕彰する「優秀カタログ賞」に選ばれた展覧会公式図録「富野由悠季の世界」(4,400円)などの限定グッズも販売する。青森会場オリジナルグッズとして「機動戦士ガンダム・伝説巨神イデオンあめせんべい」(1,650円)を用意する。
そのほか追加の企画として、シネマディクト(青森市)で4月24日から30日までの7日間、ガンダムを中心とした映画作品を1日3本ずつ特別上映するほか、「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」などの監督・樋口真嗣さんと富野さんの記念対談を行う。メールによる事前申込制で、応募締め切りは4月16日まで。
同館学芸員の工藤健志さんは「対談は過去2回延期となった企画。今回はぜひ実現したい」と意欲を見せる。「1カ月がたち来館者は8000人となった。多くの人に見てもらいたいが、難しいご時世。感染予防対策を徹底して、全国6館で開催された当展の最後を飾りたい」とも。
開館時間は9時30分~17時(最終入館は30分前)。入場料は、一般=1,500円、高・大生=1,000円、小中学生以下無料。4月26日休館。5月9日まで。