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青森・浪岡の縫製工場が作った残反エプロン販売へ 東京の企画会社と開発

一点物のさまざまな色合いのエプロンがある(写真提供=UNIX TOKYO)

一点物のさまざまな色合いのエプロンがある(写真提供=UNIX TOKYO)

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 「UNIX TOKYO」(東京都渋谷区)が3月7日、青森・浪岡の工場で作った商品「ザンタンエプロン」の販売を始めた。

バサラの製造工場

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 国内の生地メーカーから出る「残反(ざんたん)」を使って作った同商品。浪岡の縫製会社「バサラ」が製造を担当する。バサラは2018(平成30)年、工藤容子さんが中心となり開設した工場で、従業員は8人。ジャケットやベストなど、オーダーメードのアパレル製品を中心に手掛けている。

 工藤さんは「新型コロナウイルスの感染拡大により受注がストップし、苦境に立たされた。立ち上げたばかりで取引先も少なく、新規で営業ができなかったため、メールで売り込むことしかできなかった。唯一返事が来たところがUNIX TOKYOだった」と話す。

 UNIX TOKYOは企業制服の企画を手掛ける会社で、メールが届いたことが同エプロンを作るきっかけになったという。広報担当者の山崎なつきさんは「生地メーカーから廃棄される残反を減らしたいという思いは以前からあった。当企画はバサラに仕事を依頼することでサポートもでき、廃棄物を減らすものづくりもできる」と自信を見せる。

 工藤さんは「当社は大量生産ではなく、職人による手仕事が強み。厚さの違う生地がある残反を使ったオリジナルエプロンは、現場から作ることが大変という声も聞こえてきたが、休んでもいられなかった」と振り返る。

 「初めての取り組みだったため、出来上がるまでは想像できなかったが、完成品を見ると想像以上のものだった」とも。

 山崎さんは「シンプルなデザインでユニセックス。世界に一つしかないエプロンで、選ぶ楽しみもある。プレゼントや自分用にもぜひ使ってほしい」と笑顔を見せる。

 価格は5,280円。UNIX TOKYOが運営する「MY BEST SHOP」サイトで販売している。

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