弘前パークホテル(弘前市土手町)で11月11日、三國清三シェフを招き「農+料=∞(むげんだい)vol.5」が開催される。主催は、弘前フランス料理研究会(TEL 0172-38-5515)。
良い素材を作る農業者とその素材を生かす料理人との共演を楽しむというディナー会形式の同イベント。同研究会事務局でレストラン山崎(親方町)のシェフ山崎隆さんは、オテル・ドゥ・ミクニ(東京都新宿区)のオーナーシェフ・三國清三さんと20年以上の付き合いがある。三國さんは弘前観光宣伝大使となったこともあり、同イベントには毎年参加している。
「今年は三國さんが還暦を迎えることとフランソワ・ラブレー大学美食名誉博士号を授与したお祝いを兼ねて行う」と話す山崎さん。イベント中には三國さんを登壇させ、会場から垣根のない質問が飛び交うようなフランクな場にしたいと笑う。「参加者にはとにかく楽しんでほしい」とも。
ディナーの料理は、日本フランス料理技術組合の全国から集まったシェフが振る舞う。六本木ヒルズクラブ(東京都港区)の副総料理長・山口拓哉さんは弘前市出身ということもあり、「奇跡のリンゴ」と呼ばれ映画にもなった木村秋則さんのリンゴを使ったポワレを提供する。弘前フランス料理研究会からは津軽の秋の味覚を楽しむ料理やスイーツが出される予定だ。
今年は、東京・銀座から名店バーと呼ばれる「モーリバー」の毛利隆雄さんをゲストに迎える。同イベントではオリジナルカクテル「ミクニ」を披露するほか、「マティーニを語る」と題した記念講演も行う。毛利さんは日本代表として世界大会に出場した経歴があり、マティーニを求めて国内外から訪れる飲み手もいるという。BAR BLOCK HOUSE(鍛冶町)のバーテンダー・内本匡史さんは「バーテンダーの重鎮と呼ばれる毛利さんの話を弘前で聞けるのは貴重。カクテルに興味のない方にも聞いてほしい」と参加を呼び掛ける。
19時開演。会費=1万8,000円。毛利さんの記念公演は16時~17時、参加費=2,000円。