弘前のかくみ小路に10月5日、「貝焼酒場 樹」(弘前市新鍛冶町、TEL 0172-40-4169)がオープンした。
鮮魚や活貝、活エビなどを提供する「魚魚dining 樹」の2号店となり、貝焼きをメインとした同店。店主の落合泰樹さんは「かくみ小路の出店は一つの夢だった」と話す。
店舗面積は16坪。席数は20席。エイジング加工をした入り口や店内、外壁にはちょうちんを設置し大衆居酒屋を演出したという。焼き肉店の跡地だったため残っていたダクトを活用するメニューを考えたと落合さん。「一緒に働きたいという仲間がいたことや、樹を3年続けたことで活貝を仕入れられるルートができたことが出店の後押しになった」と明かす。
仲間の一人で店長を務める福士淳さんはラーメン店で働いていた経験を持ち、樹に通う客だったという。その経験を生かし、22時~26時のみ煮干しラーメン(750円)を提供する。福士さんは「いずれはランチタイムにもラーメンは提供したい」と意欲を見せる。
メニューは、3~4人分のサザエやホタテ、イカステーキなどをセットにした潮騒(4,000円)、漁火(6,200円)、大漁(8,500円)やカキやアワビなどの一品の海鮮焼きを提供する。焼き肉メニューも用意し、中落カルビ(650円)、牛サガリ(650円)などのほか、居酒屋メニューや季節に仕入れに合わせた黒板メニューを用意する。
看板メニューであるつかみ取りは、店内の水槽から取り出した貝をテーブルでつかみ取った分だけ食べられるというサービス。ホンビノス貝(男性=800円、女性=600円)とサザエ(男性=1,200円、女性=1,000円)を用意。落合さんは「オープン初日から挑戦するお客さまが多く、好評をいただいている」と笑顔を見せる。
落合さんはすし店で働いたことがきっかけで海鮮料理の魅力にはまったという。「白身魚を食べ比べ、味の違いに感動を覚えたことがあった。そんな感動を知ってほしいと、新鮮な貝を目の前で焼いて食べ比べできるような店にした。老若男女問わず、気軽に食べに来てほしい」と話す。
営業時間は18時~24時。水曜定休。