津軽弁の交通安全標語看板の新作4枚が8月23日、弘前市立城東小学校(弘前市大久保西田)に設置された。
津軽弁で書かれた交通安全標語は、青森県交通安全協会・和徳支部が10年ほど前から始めた取り組み。標語は同校6年生の宿題として依頼し、今年は51人が地域や交通安全を考える特別活動の一環として提出した。代表作「うぬうぬど けんどわだれば ひがれるろ」は、「県外人には難しい」とメディアなどで紹介され話題となった。
毎年5月に開催される運動会に合わせて新作を公開していたが、今年は新型コロナウイルスの影響で学校行事の予定が変更されたことから延期となっていた。同支部の原田利昭さんによると運動会の開催が9月18日に決定したことから6月下旬に学校へ標語募集を依頼したという。
今回新しく加わった4標語は次の通り。「きまやげで あおり運転 やめでけへ(イラッとしないで、あおり運転はやめて)」「あぶねじゃよ スマホ見でねんで 前見ろじゃ(危ないから、スマホは見ないでちゃんと前を見て)」「わだるがな? めうしろわきぱら 見ねばまね(渡ろうかな?後ろ左右を見ないといけない)」「いるがもな かどっこ曲がれば わらはんど(角を曲がると子どもたちがいるかもしれない)」
看板は同日、同支部の会員らによって校門隣に並べて設置された。今まで設置していた昨年の4枚は、和徳学区にある52枚の看板の中から古いものから差し替えていくという。原田さんは「『うぬうぬど』は有名になった一枚。殿堂入りとして、今でも残している」と笑顔を見せる。
原田さんは「今年は『あおり運転』や『スマホ』などの時節を捉えた作品があり、気に入っている。県外の人は思わず見入ってしまい逆に事故になるのではという声もあるが、今のところ事故はなく、地元民にはチラッと見ただけでも分かる内容。地区内の評判もよく、これからも続けていきたい」と話す。