弘前の観光施設「津軽藩ねぷた村」(弘前市亀甲町、TEL 0172-39-1511)内にある日本庭園に現在、カルガモの親子が住み着いている。
住み着き始めたのは8羽のひなと母鳥のカルガモの計9羽。6月3日に同施設の隣にある亀甲町広場の側溝に落ちているひなを同施設の職員らが見つけたことがきっかけだった。カラスなどに襲われないよう、板などを使い側溝から救出し、約80メートル離れた施設内まで誘導したという。
津軽藩ねぷた村には、1883平方メートルの国登録記念物に指定されている日本庭園「揚亀園(ようきえん)」があり、毎年カルガモの親子がこの時期になると住み着くという。職員の石戸谷健さんは「9羽の一家のほかに今年はつがいが園内に卵を産んだことは確認している」と話す。
石戸谷さんによると、ひなの成長は早く7月~8月には巣立つ予定で、すでにカルガモの一家を目的に来館客もいるという。「今年はさくらまつり、ねぷたまつりがなくなり、弘前の観光業界は暗い。少しでも明るいニュースになれば」と笑顔を見せる。