弘前れんが倉庫美術館(弘前市吉野町、TEL 0172-32-8950)が6月1日、プレオープンした。
弘前の中心市街にある吉野町緑地公園の「吉野町煉瓦(れんが)倉庫」を改修して4月11日に開館予定だった同館。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、開館を延期していたが、6月1日から弘前市民向けに事前予約制でのプレオープンに至った。
プレオープン初日は9時30分に入館が始まり、入館人数を30分ごとに20人までとした。この日は151人の予約があり、新型コロナウイルス対策として、入館時に検温、消毒用アルコールでの手指消毒や観覧時間は2時間程度との呼び掛けがあった。
開館記念プログラム「Thank You Memory-醸造から創造へー」は、8人のアーティストらによる映像作品や立体作品など多岐にわたり、フランス・パリ在住のジャン=ミシェル・オトニエルさんの2作品を除き、全て展示。同作品は新型コロナウイルスの影響により、輸送ができない状況にあるという。
50代女性は「館内の空間はすてきだったが、作品がそろっていなかったためか、物足りなさはあった」と話す。20代男性は「弘前色が強い作品が多く関心を持ちやすかった。早くグランドオープンしてほしい」と話す。40代男性は「弘前にアートを浸透させるという観点で、短期的な実績にとらわれずに頑張ってほしい。今後に期待したい」と話す。
現在、有料貸し出しのスタジオ3室は利用できず、2階ライブラリーは入館者のみ利用可能。隣接するカフェ棟は営業し、棟内にあるシードル工房で作ったノンアルコールシードルの販売などをすでに行っている。
入館料は、大人=1,300円、大学生・専門学校生=1,000円。高校生以下は無料。6月17日からは青森県内在住者向けの予約を開始。事前予約は同館ウェブサイトか電話で受け付ける。