弘前公園の桜の情報発信が5月7日、解禁された。
弘前公園には2600本の桜が咲き、満開がゴールデンウイークと重なることから花見客が全国から訪れる。今年はさくらまつりが100回目を迎える節目の年だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため中止となったほか、人の密集を避けるため同園を4月10日から閉鎖していた。
桜は園内だけでなく外堀にもあり、外周に花見客が訪れる可能性があった。弘前市は市民に対してSNSなどの情報発信をゴールデンウイークが明ける5月6日まで控えるようお願いし、報道機関に関しても自粛を求めていた。
今年の園内の桜は統計が残る1947(昭和22)年以降で最速となる4月12日の開花が予想されていたが、4月入り気温が上がらず曇りや雨が続いたため、開花は昨年と同じ19日。満開は27日~30日となった。
閉鎖中の園内の撮影は5月7日以降の発信という条件で報道機関には許可。園内は露店約200店の出店がなく、ぼんぼりも設置されていない閑散とした状態で、「日本一」「日本三大名所」にふさわしく桜は咲き誇ったが、見られることなく今年は散った。
櫻田宏弘前市長はメッセージとして「来年、満開の桜の下で皆様の満開の笑顔にお会いできることを心から願っております」「#2021弘前さくらまつりでお会いしましょう」(以上、原文ママ)としている。
弘前公園の閉鎖は5月17日まで延長。