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青森・東奥義塾高校がオンライン授業に注力 環境整備が課題

誰もいない教室で授業動画を収録する

誰もいない教室で授業動画を収録する

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 東奥義塾高校(弘前市石川長者森、TEL 0172-92-4111)が現在、オンライン学習に力を入れている。

提出される生徒からの回答もタブレット上でやりとりする

 東北の高校としては唯一、日本教育工学協会(JAET)が定める学校情報化優良校に本年度認定された私立校。2018(平成30)年には全館にWi-fiを敷設し、学習支援クラウドサービス「Classi」「ロイロノート」を導入した。全生徒にはマイクロソフトアカウントを配布し、オフィスソフトやクラウド・ストレージが使用できる。本年度より全新入生にiPadを支給した。

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 3月は全国一斉休校。新学期は4月8日から始まったが、21日から5月6日まで臨時休校とした。生徒は基本的に登校せず、担任は毎朝メールやZOOMなどを使って出欠確認を行っている。生徒たちは授業時間に合わせ、教科担当者が配信した学習課題に取り組んでいるという。

 広報担当者の中田賢さんは「オンライン学習は課題が多い。生徒たちの回線環境は異なるほか、電波状況も違うため、授業のライブ配信はまだ難しい。サーバーに負荷がかかり、レスポンスが悪くなるといった問題もあるが、課題の確認や提出、学校からの連絡などはオンラインで済んでいる」と話す。

 数学科教諭の毛内一元さんは毎日課題を解説する10~15分の動画を収録し、生徒たちに配信している。毛内さんは「最初のうちは慣れずに、録画ボタンを押し忘れたまま収録したり、誰もいない教室で授業をする自分に恥ずかしさはあったりした」と話す。

 週2回は教諭向けの情報授業が開かれているという。「青森県は全国に比べればICT教育後進県。私たちも勉強中で、手探りの状態。新型コロナウイルスの感染状況は日に日に変化し、休校も長引くかもしれない。今できることをやるしかない」と中田さん。

 「休校によって部活動は休止、クラスメートも交流ができないといった状況ではあるが、オンライン学習の需要は今後もより高まるため力を入れていきたい」とも。