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青森で津軽塗の「コレジャナイロボ」展示-トークショーでは制作秘話も

津軽塗とコラボしたコレジャナイロボ。開催期間中には予定していた全5体が並ぶという

津軽塗とコラボしたコレジャナイロボ。開催期間中には予定していた全5体が並ぶという

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 teco gallery(青森市古川)で現在、企画展「爆誕!津軽塗コレジャナイロボ!展」が開かれている。

コレジャナイロボの前にオープニングトークを行うゲスト。右から津軽塗職人の松山昇司さん、ザリガニワークスの武笠太郎さん、坂本嘉種さん

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 コレジャナイロボは、ザリガニワークス(東京都渋谷区)の太郎商店レーベルが販売している木製のロボット型玩具。独特の「偽物感」が特徴で、プレゼントを開けた子どもが「これじゃない!」と悲痛に叫ぶというユニークなコンセプトが名前の由来。2008年にはグッドデザイン賞を受賞し、さまざまな関連商品が発売されている。

 「コレジャナイロボと楽しむ芸術の秋」と題した同企画展では、10体以上のコレジャナイロボのほか、青森県弘前市を中心に300年以上の伝統がある日本最北の漆器「津軽塗」とコラボしたコレジャナイロボを展示している。

 10月11日に行われたオープニングトークショーでは、ザリガニワークスの代表・武笠太郎さんと坂本嘉種さんが東京からゲストとして呼ばれ、津軽塗を施した松山昇司さんが弘前から出席した。

 トークショーの冒頭で、松山さんが「5体を作る予定だったが間に合わなかったので、残りの2体は開催期間中には完成させる」と宣言。制作中の部品を紙袋から取り出すと、すかさず坂本さんが「こんなに無造作に扱っていいんですか?」と指摘し、会場の笑いを誘う場面も。「これくらいの扱いで壊れるようでは津軽塗とはいえない」と松山さんは返した。

 「伝統工芸とのコラボは以前から考えていた」と話すのは武笠さん。完成した作品を実際に並べられているのを見て「うれしいですね」と率直な感想を漏らし、「今後もこういったコラボをやってみたい」とも。

 同ギャラリーの山内誠也さんは「雑談の中から生まれた企画」と話す。2012年に十和田市現代美術館で行われた「アートグッズデザインコーディネーター養成研修」に、ザリガニワークスの2人を講師として呼んだ経緯があった。松山さんは声を掛けたところ、すぐに快諾したという。「津軽塗にマジックペンで顔を描かれるなんて初めてのことだし、面白いと感じた」と松山さんは笑う。

 10月26日には同ギャラリーで「コレジャナイロボ・工作教室2」を開催する。漆を塗ったプラ板でコレジャナイアクセサリーを作る内容で、講師は津軽塗職人の山岡奈津江さん。参加費は材料費込みで1,300円。参加には事前申し込みが必要。

 開館時間は11時~19時。11月3日まで。

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