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弘前ねぷたまつりも開催中止を発表 さくらまつりに次ぎ

昨年の弘前ねぷたまつりの様子。昨年は168万人の人出があったという(まつり本部発表)

昨年の弘前ねぷたまつりの様子。昨年は168万人の人出があったという(まつり本部発表)

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 弘前市は4月15日、弘前ねぷたまつりの中止を発表した。

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 中止は14時40分から弘前市役所で開かれた櫻田宏弘前市長の記者会見で明らかになった。櫻田市長によると、参加77団体に意見を聞き取り、主催関係5団体と協議した結果、8月1日~7日に開催予定だった「弘前ねぷたまつり」を中止するとした。反対意見はなかったという。

 「弘前ねぷたまつり」が歴史に登場するのは、1722(享保7)年に五代藩主津軽信寿がねぷた見物をした記録が初めて。現在の合同運行の形で開催されたのは1914(大正3)年からで、1980(昭和55)年には国の重要無形民俗文化財に指定された。中止は1937(昭和12)年から1945(昭和20)年の戦時中にあり、開催前から中止を発表したのは戦後初となる。

 櫻田市長は中止の理由を新型コロナウイルスの感染を防ぐためとし、「屋外のイベントとはいえ、人は密集し、県外からも観光客が訪れる。まつりの準備には各団体で人が集まり、ねぷた小屋などの密閉・密接といった環境で作業を行うことになる。感染のリスクが少しでもあるのであれば中止にすべき。厳しい決断」と話す。

 市では各団体に対し、町会内などの自主運行も自粛するように要請するという。櫻田市長は「2022(令和4)年にはねぷたが歴史に登場して300年を迎える。来年、再来年に向けてまつりを盛り上げる上でも、今は市民一人一人の行動が大切」と呼び掛ける。

 青森県内ではすでに「青森ねぶたまつり」や「黒石ねぷたまつり」、「平川ねぷたまつり」が開催中止を発表しており、「五所川原立佞武多まつり」は参加25団体がすでに不参加を発表していた。

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