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弘前の喫茶店店主が無料振る舞い 我慢の時だからこそコーヒーの時間を

無料でコーヒーを振る舞うスタッフ

無料でコーヒーを振る舞うスタッフ

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 弘前のコーヒー専門店「成田専蔵珈琲店」が4月12日、北の珈琲工房(弘前市樋の口)跡でコーヒー無料振る舞いを行った。

0円と書かれた看板

 弘前で、カフェ営業やコーヒースクール開講を展開する同店。店主の成田専蔵さんは45年にわたって喫茶業を経営し、コーヒーを提供し続けている。成田さんによると、コーヒー無料振る舞いを思い立った背景には、新型コロナウイルスの影響で中止となった弘前さくらまつりがあったという。

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 「弘前さくらまつりは毎年、弘前公園内の市民広場近くに出店していた。今年はまつり自体が中止になり、売り上げもだが、それ以上に桜の花見をしながらコーヒーを出せなくなったことに大きな喪失感がある」と成田さん。

 25年以上弘前さくらまつりでコーヒーを出店していた成田さんには、さくらまつりの出店には並々ならぬ思い入れがあった。商売というより、客と一緒に桜を楽しみながらコーヒーを飲めるといった一体感があるという。

 コーヒーの無料提供に踏み切ったことについて成田さんは「弘前さくらまつりが中止になったことは私だけでなく、弘前市民全員が恐らく落ち込んでいるだろう。コーヒーには気分を高まらせる効果や笑顔にする力がある。こういう時だからこそコーヒーを飲んでほしかった」と話す。

 感染対策として、提供は屋外としドライブスルー形式にした。8人のスタッフらに声を掛け、交代で提供する。成田さんは「朝4時から準備を始めるが、桜が咲くころには弘前公園を遠回りして出勤することになるだろう。公園の桜を見てしまうと立ち止まってしまうから」と笑顔を見せる。

 初日となった同日は約80杯を振る舞い、中には車から降りてスタッフらと談笑する姿もあったという。成田さんは「今はみんなで我慢する時。だからこそコーヒーをみんなと一緒に飲み、少しでも笑顔を作り、自分自身も元気をもらいたい」と話す。

 振る舞いは4月19日・26日・5月3日=10時~14時も行う。なくなり次第終了。

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