弘前市が4月10日~5月6日、弘前公園を閉鎖すると発表した。
公園の閉鎖は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため。市が4月1日に発表し、桜の開花が始まることからの処置。弘前さくらまつり中止を発表した3月26日当初は夜間のライトアップとぼんぼりの設置を予定していたが、市民の健康と命を守ることを理由に中止とし、公園閉鎖も発表した。
弘前公園にある出入り口8カ所のうち、市民会館口とは閉鎖せず、市民会館と市立博物館は営業する。残り7カ所のほか、桜のトンネル入り口と杉の大橋、市立博物館とテニスコート脇の通路の計11カ所にバリケードを設置する。西堀西岸は生活道路としても使われているため閉鎖しない。
バリケードを設置する追手門と東門、亀甲門は閉門する。3つの櫓(やぐら)門はいずれも築城した1611(慶長16)年のもので、重要文化財に指定されている。弘前市観光課の担当者によると、戦時中に軍施設として使われていた際に東門が閉じられていたという記録はあるが、櫓門を閉門して公園を閉鎖した記録は弘前市には残っていないという。
閉鎖は4月10日18時~。