JR木造駅(青森県つがる市)が3月26日、改修工事を終え、駅舎にある土偶型の巨大モニュメントの目が7色に光るようになった。
高さ17.3メートルの鉄筋コンクリートの同モニュメント。1987(昭和62)年に駅の無人化案が浮上したことから、当時の木造町(現つがる市)のシンボルだった「遮光器土偶」をモチーフにした駅舎の建設に着手。総工費2億円をかけ1992(平成4)年に完成した。
モニュメントを管理するつがる市役所総務課の担当者は「当時は電車が到着する時に土偶型モニュメントの目を光らせていた」と話す。これまでは、パトランプのように1色の点滅しかできなかったが、今回の改修で電球をLEDライトに替え、紫、青、緑、黄色、だいだい、赤、ピンクの7色4パターンを点灯できるようになった。「発光も強くなり、以前に比べると昼間でも光っているのが分かるようになった」と同担当者。
改修は2011(平成23)年以来で昨年10月から開始。外壁を塗装し直したほか、駅舎内の空調を整備したほか入り口をバリアフリー化、つがる市観光案内所の改修も行った。「早速県外の方が写真を撮っていた。常駐している駅員に依頼すれば任意で土偶の目を光らせることもできる」と同担当者。
「青森県の縄文遺跡を象徴する遮光器土偶。世界遺産登録を目指す今だからこそ新しくしたかった。少しでも青森の縄文のPRにつながれば」とも。
駅舎の開放時間は6時30分~21時。駅員在駐時間は7時30分~18時30分。