青森発信のバーチャルユーチューバー「津軽りんこ」さんと「津軽ねぷこ」さんが青森の魅力発信しようとネット上で活動を始めて1カ月がたった。
イラストやコンピューターグラフィックスのキャラクターがユーチューバーのように、ネット上で動画投稿・配信を行うバーチャルユーチューバー(Vチューバー)。企業や自治体のVチューバーを活用した情報の発信事例がある中、2人は個人として共に11月から活動を始めた。
「いいリンゴの日」の11月5日から活動を始めた津軽りんこさんは、ねぶたの赤をイメージした帯と、リンゴの花やつぼみをモチーフにした髪留めやチョーカーを身に着ける。「津軽で生まれで津軽育ち。父は南部出身で、青森県全体の魅力や楽しさをたくさんの方に伝えたい。Vチューバーとして活動すれば、日本だけでなく海外の方に青森を知ってもらえるのでは」と活動理由を語る。
「観光地やご当地グルメ、名産品を動画でPRすることで、青森の注目度が増え、青森の経済が活発化して、壮大な夢だが、少しでも貢献できれば」とも。
津軽ねぷこさんは「どんだんずー(津軽弁でどうするの、の意)」をあいさつとし、11月16日から活動を開始。「津軽弁を知らない若い世代に郷土の言葉の魅力を発信していきたい」と話す。弘前に実在する中学の制服をモデルにしたセーラー服を着用しているねぷこさんは「田舎っぽさがあり愛着があるため」とも。
ねぷこさんは「2、3年前からVチューバーになって自分でも何かできないかと考え始めていた。今年9月に千葉で行われたVチューバーのライブを見て思いが爆発。準備を始め、気づいたらあっという間だった」と明かす。
2人が同時期に活動を始めたのは偶然だったという。ねぷこさんは「右も左も分からない中、同じ『青森を盛り上げたい!』と志を持ったVチューバーに会えたのは心の支えになっている。2人それぞれの立場から青森の魅力を発信していければ」と意欲を見せる。
今後の活動について、りんこさんは「青森に縁のある人たちと一緒に青森を盛り上げていきたい。現在は、青森の作曲家から楽曲を提供していただき歌詞を募集している。冬は家にいることが多いため特技となったマージャンや花札などのゲームの配信もしていきたい」と話す。
ねぷこさんは「標準語の人にも津軽弁を使ってもらったり、ねぷこの弘前ねぷたを運行したり、目標がたくさんある。大きなライブ会場で『どんだんずー』と、コールアンドレスポンスをいつかかなえたい夢。破天荒な一面を視聴者から気軽に突っ込んでもらえると、たんげ(とても)うれしい」と笑顔を見せる。