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弘前の「子の津軽一代様」神社で地元住民が「おもてなし」 12年に一度の機会に

標高140メートルの高さにある多賀神社本殿。京都の清水寺を模して造られている

標高140メートルの高さにある多賀神社本殿。京都の清水寺を模して造られている

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 多賀神社(弘前市桜庭清水流)で12月31日・1月1日、2020(令和2)年の干支(えと)「子(ね)」にちなんだ地元住民による出店がある。

ねずみの干支ねぷた

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 「津軽一代様」の「子」の干支を守り神にしている同神社。津軽一代様とは津軽地方に伝わり、初詣や厄払い、受験など、人生の節目に自分の生まれた干支を祀っている神社や寺を参拝するという風習。

 出店は、同神社がある東目屋地区の20代~40代で結成した「楽しいね!!東目屋実行委員会」が企画。「12年前の子年の元日は、参道に行列ができるほど参拝客が集まったと聞く。地元ならではのおもてなしと、東目屋を知ってもらいたいという思いから考えた」と代表の笹谷哲人さん。

 鳥居前でオリジナルの初詣記念御朱印や干支ねぷた、年越しそばやコーヒーなどの飲食を販売するほか、地元の子どもたちが作ったねずみの灯ろうを参道に100個以上飾り、8月に開催した夏祭りで制作した大型絵馬「NEW EMA」を展示する。

 背景には宮司の高齢化や津軽一代様の魅力の再発信があるという。笹谷さんは「津軽一代様は全国でも珍しい風習だが、関心は年々低くなっているように感じる。東目屋から始める私たちの活動が、干支を祀っているほかの神社にも波及し、津軽地域ならではの魅力発信につながれば」と意欲を見せる。

 出店時間は12月31日昼頃~1月1日15時。

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