食べる 買う

弘前の洋菓子店2階にコーヒー専門店 世界大会出場経験バリスタが独立

店主でバリスタの千葉俊さん

店主でバリスタの千葉俊さん

  • 443

  •  

 弘前の北大通り沿いにある洋菓子店「Angelique(アンジェリック)弘前店」(弘前市野田)2階が7月25日、コーヒー専門店「iro coffee(イロコーヒー)」としてリニューアルした。

千葉さんのラテアートとアップルパイのセット

[広告]

 2000(平成12)年に開業した「アンジェリック」は現在の店舗から150メートルほど北にあったが、2006(平成18)年に2階にカフェを併設する洋菓子として移転。カフェスペースは6月20日からリニューアルのため閉店していた。

 「イロコーヒー」店主の千葉俊さんは2010(平成22)年からカフェスペースを担当し、「コーヒーフェストラテアート世界大会東京」といったラテアート大会の出場経験があるバリスタ。ラテアート教室を定期的に開き、ラテアートの普及に力を入れている。

 「コーヒーに興味を持つようになったのは、ラテアートの練習用に安いコーヒー豆を使っていたことがきっかけ。同じコーヒー豆でも味が『いろいろ』あり、原産地や焙煎(ばいせん)方法によって変わることを知ると、コーヒーにますます興味を持つようになった。店名の由来になっている」と千葉さん。

 約3年前から独立を考えていたという。「店舗探しや開業の相談をしていくうちに、2階を使って自分の店を持てばいいと提案され、引き受けることにした。感謝しかない」と振り返る。

 店舗面積は約12坪で、テーブル席が10席、新たに設けたカウンターが3席。千葉さんは「2人用のテーブルしかなく、私一人でコーヒーを一杯一杯丁寧に抽出する。不便をお掛けするかもしれないがご容赦いただければ」と話す。

 コーヒーは千葉さん自らが焙煎したコーヒー豆を使う。「販売コーナーではスペシャリティーコーヒーを分かりやすく知ってもらうため、香りの違いや世界地図で場所が分かるようにした」と千葉さん。イロブレンド(100グラム700円)やシングルオリジン(各種100グラム750円~)、ドリップバッグ(150円、5個入り750円)を用意する。

 メニューは、スペシャルティーコーヒー(480円)、カフェラテ、コールドブリュー(以上500円)、紅茶(各種600円)など。1階のアンジェリックから買い付けたケーキ9種を用意し、アップルパイセット(800円)を提供する。ドリンクメニューはテークアウトも対応。

 千葉さんは「コーヒーは私にとって人とつながるツール。コーヒーをきっかけに異業種や海外の人とも知り合うことができた。味だけでなくその魅力も伝えていければ」と意欲を見せる。

 営業時間は11時~18時。火曜、第2・4水曜定休。

ピックアップ

弘前経済新聞VOTE

「すじこ納豆」を食べますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース