弘前駅前に7月1日、デイサービスとフィットネススタジオを併設した「SAKURAS(サクラス)」(弘前市大町、TEL 0172-88-5762)がオープンした。
カプリチョーザ弘前店跡の物件を改修し、1階はリハビリを主体としたデイサービスエリア、2階は一般利用者向けのフィットネススタジオとした。施設名の「サクラス」は「桜が咲く暮らし」をイメージしてつけたという。
社長の小林雅貴さんは、津軽保健生活協同組合 健生病院で作業療法士として11年間勤務した。「作業療法士の仕事だけでは病気の予防やリハビリに限界を感じていた」と小林さん。「家の近くにコンビニがあるように、気軽に介護について相談できたり運動もできたりする場所を作りたかった」と明かす。
駅前立地について、小林さんは「高齢者施設は郊外に多い一方で、駅前周辺には意外と高齢者が多く住むエリア。介助を求めて郊外まで行く人も多い」と話す。「イギリスやドイツではリハビリ環境が身近にあり、積極的に運動を取り入れていることを知り、そんな環境づくりを目指したい」とも。
デイサービスエリアはカフェ風の内装にした。「デイサービスの現場は暖色系が多く、イメージを変えたかった」と小林さん。8種のリハビリ機器を設置し、小林さんのほかに理学療法士、看護師、介護福祉士が在籍。8月からは管理栄養士を配置し、サービスの強化に努める。
フィットネススタジオには、県内初という高地トレーニングルームを設置。酸素濃度を低めにし、標高2500メートル付近と同じ環境にすることができるという。「短時間で効果的な運動が期待できる」と小林さん。「運動習慣を身に付けてもらうため、最終的には家でトレーニングを続けられるようになれば、生活習慣病の予防につながる」とも。
小林さんは「いずれは地域医療と連携しさらなるサービスの向上を目指していきたい」。と意欲を見せる。
料金は、体験料(1回のみ)3,000円、入会金3,000円、「スタンダード4 (高地トレーニング)」月4回11,000円~、「メディカルフィットネス4 」月4回3,000円~。営業時間は1階=8時~17時、2階=14時~21時。