東北自動車道の津軽サービスエリア(青森県平川市)が6月20日、「自虐」横断幕を設置した。
本州最北端にあり青森県内では唯一のサービスエリア(SA)。上り線はコンビニエンスストアを設置し、下り線は4月17日にリニューアルし、フードコートやショッピングコーナーなどの商業施設のほか、東日本では初という地域情報発信コーナー「つながる」を新設した。
ネクスコ東日本青森管理事務所の郷古章さんによると、リニューアルに合わせて新しい集客方法を考えていたという。「『早めの休憩』といった当たり前の標語より、ストレートに目を引く横断幕を意識した」と郷古さん。設置したのは碇ヶ関ICから津軽SAまでの下り区間で、「今日も空いてる津軽SA」「混雑知らずの津軽SA」「津軽SA独り占め」「貸切気分の津軽SA」の4つ。
横断幕製作に当たっては、インスピレーションを大事にしたという。4つのフレーズは即決で、郷古さんは「分かりやすく興味を引き、SAに寄っていただく動機付けになるものを考えた。自虐的ではあるが、利用者の増加と事故防止にもつながる」と自信を見せる。
20日に設置したところ、ツイッター上では「自虐してた」「どうしちゃったの」といった反応があった。「利用者の反応が早速あり、うれしい」と郷古さん。「一般道からもお越しいただけるので、岩木山が望めるロケーションや津軽の情報を集められる『つながる』を地元の方々にもっと活用していただければ」とも。
郷古さんは「県外からお越しになるドライバーにはあとちょっとと言わず最後まで気を緩まず、いったん休憩できる場として利用してほしい。走行中の撮影は禁止なので絶対にやめてほしい」と注意を呼び掛ける。