弘前の桝形交番近くに6月3日、ナポリピザ専門店「ピッツェリア ジーナキッコ」(弘前市文京町、TEL 0172-55-8065)がオープンした。
まき窯のナポリピザを提供する同店。成田輝久さんと莉可子さんの夫婦が営む。輝久さんは川越出身で料理を担当し、弘前出身でワインソムリエの資格を持つ莉可子さんがワインを担当する。
2人は2017年6月まで「ピッツェリア ダ・アチラン」(埼玉県川越市)を5年間経営。出産や子育てといった家族の変化や手狭だった旧店舗と現店舗の改修のタイミングが重なり、「新天地での開業に至った」と輝久さんは明かす。
店舗は築42年のアパート1階部分の3部屋を「落ち着いた空間」をテーマに改装した。店舗面積は30坪、客席数は30席で個室も用意する。店名の「ジーナキッコ」はナポリピザに欠かせない粉と生地を並び替えた造語。
輝久さんは寿司職人の父親の影響を受けて和食料理店に勤めたが、イタリア料理店に転身した。「素材を生かした調理法や、調味料の豊富さに魅力を感じた」と輝久さん。ピザの小麦粉は北海道産「はるゆたか」を使う。「もちもちの食感と小麦粉の風味、うまみが日本人の好みに合う」と自信を見せる。
ランチは、ピザかパスタを選べるドリンクセット(1,000円)、サラダセット(1,100円)、ランチセット(1,500円)など。ディナーは、ピザ各種(1,000円~)やパスタ各種(1,000円~)のほか、生ハム「ルリアーノプロシュット16カ月」(800円~)などの盛り合わせ(1,200円~)を用意し、イタリア産を中心としたグラスワイン(600円~)や自家製リモンチェッロ(550円)などのドリンクメニューを提供する。以上税別。
「ナポリピザはまきで焼くことが絶対条件だが、旧店舗ではかなわなかった。新店舗でようやく実現できたことがうれしい。料理やお酒を楽しんでいただければ」と輝久さん。「自分たちの畑で作る食材や地産のものを使った料理にも挑戦していきたい」とも。
莉可子さんは「日本酒と生ハムは相性が良く、ワインだけではないイタリア料理の楽しみ方を提案できれば」と意欲を見せる。
営業時間は、11時30分~14時30分、18時~22時。木曜定休。