「(県外人には理解が)難しい」とネットで話題を集める津軽弁の交通安全標語看板の新作4枚が5月26日、弘前市立城東小学校(弘前市大久保西田)に設置された。
津軽弁で書かれた交通安全標語看板の設置は、青森県交通安全協会・和徳支部交通安全協会が10年ほど前から始めた取り組み。代表作「うぬうぬど けんどわだれば ひがれるろ」は、「県外人には難しい」とメディアなどで紹介され話題となった。
同支部の原田利昭さんは「現在学区内に52枚の看板を設置し、津軽弁を使った標語は20枚ほど。毎年6年生に考えてもらう宿題で、集められた標語から4作品を選び、看板として製作している」と話す。
今回新しく加わった4標語は次の通り。「こいんだば わんつかねでがら ひっぱりへ(疲れているなら少し寝てから車を運転しなさい)」、「どっぷりど くれぐなてがら ばやめぐな(夜遅くにぶらぶらするな)」、「カーナビは いとまが止まって ちょしてけろ(カーナビは少し車を止めてから操作してください)」、「赤信号 わいはどんだば 信号無視(赤信号、え!どういうこと?信号無視)」。
看板は同日、校門隣に並べて設置された。原田さんは「子どもたちは津軽弁を使わなくなっているため、標準語が多くなっていた。昨年から津軽弁を必ず入れることを条件としたことで、家族と一緒に話し合いながら交通安全のことを考える機会になっているのでは」と笑顔を見せる。