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弘前に「五育活動」に力を入れる野球クラブチーム 次世代の選手育てる

うつ伏せの状態から手を使わず立ち上がり、走って競うゲームを行う子どもたち

うつ伏せの状態から手を使わず立ち上がり、走って競うゲームを行う子どもたち

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 弘前の任意団体「こども共育塾つがる」がクラブチーム「弘前プレイヤーズ」の活動を始めて1カ月がたった。

毎週日曜午後は岩木川河川敷練習場を中心に野球の練習を行う

 野球クラブチームでありながら野球の練習は週1回で、「五育活動」を基本方針にしているという同団体。「五育」とは徳育、体育、知育、食育、芸育の5つで、それぞれの専門家を招き、指導するという。

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 同団体には弘前学院聖愛高等学校(弘前市原ケ平山元)野球部監督・原田一範さんの考えが大きく反映されている。「小さいうちから子どもたちに試合の結果にこだわりを持たせるよりは野球の楽しさを教えた方が、プレーヤーとして将来的に長続きするのでは」と原田さん。

 原田さんは2013年夏の甲子園へ出場した際の監督を務め、創部13年目で選手全員が地元青森出身という快挙を果たしている。「かつては厳しく教えていた時もあったが、監督の顔色をうかがうような二面性を持つ選手が生まれるようになった苦い経験もある。『人間力』を高められるような指導が大切」と話す。

 同チームの監督・一戸将さんは甲子園出場時の元主将で、他のスタッフの中にも原田さんの教え子がいる。それぞれの専門の講師にも、原田さんの思いに共感した現役のアーティストや地元のスポーツトレーナーなどが名乗り出ている。

 現在の部員数は29人。練習は基本的に日曜午後に野球の練習を、木曜に五育活動を行う。同団体の代表・原田佳澄さんは「プロ野球選手にも野球以外のことを続けていた人は多く、大リーガー・菊池雄星投手も、子どもの時から書道、そろばん、ピアノといった習い事をしていたと聞く。始まって日も浅いが、子どもたちの成長を実感している。楽しみながらのびのびと走り回る姿を見ると、手応えを感じている」と笑顔を見せる。

 部員資格は小学1年生~6年生の男女。入会金=5,000円、月謝=3,000円。

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