弘前の自転車専門店「サイクリストスペシャルタケウチ」(弘前市代官町、TEL 0172-32-0693)が3月10日、リニューアルオープンした。
海外の老舗ブランドを中心とした約180点のスポーツバイクやロードバイクを取り扱う同店。創業は1912(大正元)年で、現在は3代目の竹内信之さんが店主を務める。一時はオートバイも取り扱っていたが、竹内さんの代からスポーツバイク専門店になったという。
竹内さんは子どもの頃から自転車が好きで、中学時代には自分で自転車を組み立てることもあったという。大学を卒業し、関東圏で自転車問屋勤務を経験。帰郷した際、東北自動車開通で流通事情も変わると考え、問屋業から業態を変えたという。竹内さんは「自転車の小売店としては後発」と明かす。
店舗は創業以来の建物だったため、昨年8月から建て直し工事を行った。その間、隣接する和徳町の仮店舗で営業した。新店舗では、整備室や自転車を洗浄する専門ルームなどを設置。店内の壁はスラットウォールにこだわり、棚やフックなどを備えられるようにした。
3月中には店舗裏で現在改修中の倉庫に子ども向けの自転車販売スペースを拡張する予定という。竹内さんは「スポーツバイクだけでなく、ママチャリや子ども用の自転車にも力を入れていきたい」と話す。
同店発祥の自転車チーム「クラブガウデンテチクリスタ」は、常連客やサイクリストらで結成。早朝ライドには竹内さん自身も参加し、パンクなどのトラブルや洗浄方法といった講習会を定期開催している。「当店のコンセプトは自転車に乗ることを楽しんでいただけるようにサポートすること」と竹内さん。
「自転車を体に合ったポジションに調整するフィッティングやトレーニング方法といったことも相談に乗る。やりたいことはたくさん」とも。
営業時間は10時~20時。火曜・水曜定休。