青森県観光物産館アスパム(青森市安方)で9月29日、「第1回 esports青森大会 inアスパム」が開催された。
会場内には延べ200人の来場者があり、出場者のプレーに歓声や拍手が湧く場面もあった
eスポーツはコンピューターゲームで対戦する競技で、2019年の「いきいき茨城ゆめ国体(第74回国民体育大会)」では文化プログラムとして実施することが決定しており、近年注目を集めている。
今回の大会ではサッカーゲーム「ウイニングイレブン2019」(コナミデジタルエンタテインメント)を競技種目とし、県内外からエントリーした14人が競った。会場となった「青い森ホール」は縦4.9メートル、横6.5メートルのスクリーンが9面あるパノラマ仕様で、今回は3面を使って実施。今後、同施設はeスポーツを専門的にできるよう改修するという。
優勝したのは仙台から参戦した「Murasaki」さん。15歳の中学生でeスポーツの大会に出場したのは初めて。「Murasaki」さんによると、父親の「ogitaka」さんから誘われて出場したといい、決勝戦では青森市から出場した「さむ」さんと戦い、前半の2点リードを逆転し、4対2で勝利。「自分の努力が結果となってうれしい」と笑顔を見せた。
大会で一番の盛り上がりを見せたのは、準決勝で「Murasaki」さんと「ogitaka」さんが戦う親子対決だった。試合は1対1のまま延長戦までもつれる緊迫した展開。延長後半になって「ogitaka」さんが崩れ、終わってみれば4対1で「Murasaki」さんが勝利した。
進行を務めた井上まーさんは「親子対決となったeスポーツ大会を見届けたのは初めて。子どもが親を超える瞬間に立ち会えるのもeスポーツの魅力なのでは」と話す。
会場には日本eスポーツ連合公認のプロプレーヤー「かつぴーや」さんと「まーさん」さんが参加。大会最後には「Murasaki」さんとのエキシビションマッチが行われ、前半を「まーさん」さん、後半を「かつぴーや」さんが担当し、結果は1対0と「Murasaki」さんが勝利した。試合を見届けた場内から大きな歓声と拍手が寄せられた。