青森・平川の中心市街で8月2日、「平川ねぷたまつり」が開催された。
津軽地方には大小さまざまなねぷたやねぶた祭りがあり、同祭は旧平賀町、旧尾上町、旧碇ヶ関村が2006年に合併したことにより始まった。世界一の大きさを誇る扇ねぷたが運行のトリを飾るのが特徴で、山車や囃子(はやし)、流し踊りや掛け声もバラエティに富んだものが多く、各参加団体によって異なる。
今年は29台の大型扇ねぷたが出陣した後、約20年ぶりにリニューアルした「世界一の扇ねぷた」を初披露した。骨組みの高さを1メートル更新して約12メートルとし、幅は約9.2メートル、重さは約6トン。今年の鏡絵(正面の絵)の題材は「天晴れ、田中太郎五郎、為信を救う」。旧平賀町周辺であった六羽川(ろっぱがわ)合戦で、大浦為信を救った田中五郎太郎の勇姿を描いている。
同ねぷたが登場すると、沿道の見物客らからは「大きい」「すごい」などの声が上がり、スマホやカメラを向ける姿があった。
同祭りは3日まで行われる。今年はお盆の帰省客来場を見込み、「平川あどのまつり」を8月14日に開催する。同日は5団体によるねぷた運行のほか、「世界一の扇ねぷた」も出陣し、ステージイベントなども行う。