弘前経済新聞

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弘前の食品市場が「すじこ納豆セット」販売 ネット売り上げ好調、前月比10倍に

納豆の上にすじこをのせて食べる「すじこ納豆」

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 虹のマート(弘前市駅前町)内にある食品市場「津軽弘前市場ハマダ海産」が3月2日、すじことひきわり納豆をセットにした「すじこ納豆セット」の販売を始めた。

津軽弘前市場ハマダ海産で販売するすじこ

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 「すじこ」は、サケ科の魚の卵を卵巣に入ったまま塩漬けやしょう油漬けにしたもので、主に北海道や東北地方で消費される。ハマダ海産の「すじこ」は1954(昭和29)年の創業当初から販売を続ける看板商品の一つ。家庭用だけでなく、中元や歳暮の贈答用の品として親しまれている。

 「すじこ納豆」は納豆にすじこをのせて食べる津軽地方の家庭料理。ハマダ海産社長の浜田健三さんは「全国テレビで取り上げられたことで問い合わせが増えた。店頭にすじこと納豆を置き始めたところ、『テレビで見たよ』『食べたことはなかったが試してみたい』といった反応があった」と話す。

 「店頭での反応は大きいわけではなく、別々で食べるという声が圧倒的に多い。もしかしたら納豆と一緒に食べている人も中にはいて、好みの納豆を自分で買っているのでは」とも。ハマダ海産では太子食品工業(三戸町)の「超きざみ ひきわり納豆」とセットにして販売する。「同社のひきわりは、豆とすじこの大きさがちょうどよく味が引き立つ」と浜田さん。

 浜田さんによると、店頭よりネット販売が好調で、例年に比べてすじこの売り上げが同月比ですでに10倍近くあるという。購入客は主に関東地方で、すでにリピートする客や電話で感動を伝えてくる人もいた。浜田さんは「すじこに塩漬けがあることを知らない人が多く、しょう油漬けとは違う味わいに感動の声が多い。すじこ自体の生産量が減り、販売店もなくなり、食卓からもなくなりつつある。今回をきっかけにすじこの消費者が少しでも増えれば」と笑顔を見せる。

 価格は2,000円。販売は現在、公式サイトのみ。

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