弘前市南塘町の五差路の電線に集まるカラスが「四方八方に整列している」と話題になっている。
カラスはハシボソカラスと呼ばれる種類で、弘前市環境管理課の調査によると同市内には約4500羽が生息しているという。同課の担当者は「今の時期は繁殖期を迎え、つがいを求めて集団で夜を明かすことが多い」と話す。
1~2週間で場所を変える傾向にあり、市街地の電線に集まるカラスは、テレビやネットでも度々話題となる。この五差路は、集まりやすいといわれる弘前大学病院や弘前公園の近くにあり、五差路を中心にそれぞれの電線にカラスたちが広がるように整列している。
「糞害や『気持ち悪い』という連絡が住民からある」と話す担当者。「カラス対策用のテグスや追い払い用の懐中電灯、清掃用具の貸し出しや無償提供なども行っているので、利用してほしい」と呼び掛ける。
付近を通りかかった弘前在住の30代男性は「もはや弘前の一つの景色として定着しているのでは」と自嘲気味に話す。