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映画監督・鈴木清順さんの「幻の映画」ビデオ 弘前大学の同窓会と図書館に収蔵

ビデオしか残っていない鈴木清順監督の「弘高青春物語」

ビデオしか残っていない鈴木清順監督の「弘高青春物語」

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 弘前大学東京同窓会が2月22日、旧制弘前高校(現弘前大学)卒業生で2月13日に亡くなった映画監督・鈴木清順さんの「幻の映画」ビデオを収蔵していることを明かした。

当時の撮影現場の様子を残したコンタクトシート(ベタ焼き)

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 「殺しの烙印」「ツィゴイネルワイゼン」「夢二」などの代表作で知られる鈴木さんは、ベルリン国際映画祭で審査員特別賞受賞などの経歴を持つ。1923(大正12)年東京生まれで、1941(昭和16)年~1948(昭和23年)年の間、弘前で学生生活を送った。

 弘前大学東京同窓会会長の津田良司さんは「鈴木監督にお会いする前に亡くなってしまい残念。当会では現在、2003年に劇場公開した鈴木監督作品『弘高青春物語』の映画ビデオを管理している。旧制弘前高校同窓会の関係者にのみ配布した非売品で、今ではビデオでしか見られない幻の作品」と話す。

 津田さんによると、旧制弘前高校同窓会が1992年に製作した同作品は、弘前で撮影を行い、弘前公園や旧弘前偕行社などが舞台として登場。卒業生からエピソードを聞き取り、北溟寮の寮歌などを劇中の随所にちりばめ、当時の学生の思い出を色濃く反映した内容になっているという。

 津田さんは「数年おきに見返している。当時の弘前を描いた、鈴木監督らしい作品。桜や幽霊などをモチーフに、弘前に対する思いが深く描かれている」と話す。

 同作品は弘前大学図書館内で鑑賞できる(禁帯出)。

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