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弘前で日仏合作映画の撮影始まる 国際映画祭出品経験監督2人が共作

ダミアン・マニヴェルさん(左)と五十嵐耕平さん(右)

ダミアン・マニヴェルさん(左)と五十嵐耕平さん(右)

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 弘前を中心に撮影されるインディペンデント映画「デッサン(仮)」の製作発表会が1月17日、弘前観光館(弘前市下白銀町)で行われた。

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 フランスの映画監督、ダミアン・マニヴェルさんと静岡出身で東京在住の映画監督・五十嵐耕平さんが共同で製作する同作品。登場するキャストは全員地元の人で、撮影は全て津軽地方で行う。

 2人は2014年に行われたスイス・ロカルノ映画祭に、それぞれ自身の映画を出品したことで出会い、2016年1月ごろから新作映画の共作を考え始めていたという。舞台に津軽地方を選んだ理由は、「撮影の仕事で黒石を訪れたことがきっかけ。初めての青森で雪の降った後の音のしない世界が魅力的だった」と五十嵐さんは振り返る。

 ストーリーは冬の津軽を舞台に、8歳の少年が魚市場で働く父親の元に描いた絵を届ける内容。「脚本は今も話し合いながら決めている。ドキュメンタリーの手法で描く」と明かすダミアンさん。「子どもを題材にした映画に挑戦したかったことと、ダミアンは日本で雪を撮りたかったという2つのアイデアが映画の原点になった」と五十嵐さん。

 主人公役に選ばれたのは、平川在住の小学1年生の古川鳳羅(こがわ・たから)くん。昨夏に弘前で行われたライブイベント会場に親子で訪れていた古川さんをスカウトした。劇中に登場する家族も古川くんの実際の家族を起用する。

 「津軽地方には人々の生活に歴史があり風景に溶け込んでいる。日本の原風景のようなものを感じる。映画を通じて新しい魅力を発信できれば」と意気込む五十嵐さん。ダミアンさんは「日本で映画を作りたかったため、今、この場にいることがうれしい」と笑顔を見せる。

 撮影は1月19日から2月26日まで予定。フランスでの公開は12月。日本では映画祭出品後を予定しているが、青森では先行上映を検討しているという。

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