青森・田舎館村で7月13日、第2田んぼアート「シン・ゴジラ」の「見ごろ宣言式」が行われ、見ごろを迎えた。
同村の田んぼアートは絵柄が緻密に描かれるだけでなく、立体的に見られるよう計算して田植えを行うことが特徴で、毎年国内外で話題を集める。
今年の第2田んぼアート会場は、7月29日公開の映画「シン・ゴジラ」をテーマに、約1万平方メートルの水田にシン・ゴジラの上半身を中央に配置し、左下には国会議事堂、右半面にはロゴとシン・ゴジラの長い尻尾などを描いている。
映画配給元の「東宝」によると、シン・ゴジラはハリウッド版も含めてシリーズ最大となる全長118.5メートル、頭部が約20メートルになるという。同村企画観光課の浅利高年さんは「平面図上では頭から顎までの大きさが約49メートル。展望台から見れば縮むため、ほぼ実物大かそれ以上の大きさのシン・ゴジラとなった」と話す。
「シン・ゴジラの皮膚感や赤く光っているように見える体の表面を描くため、紫と赤とダイダイの3色の稲を細かく使い分け、精密な田植えをした。下絵どおりに完成できたと満足している」と自信を見せる。
6月7日の田植えに参加した尾上総合高等学校3年生の川浪天見名さんは「ゴジラの文字の部分の稲を植えた。自分が植えた部分がちゃんと田んぼアートになっていてうれしかった」と笑顔を見せる。「着ぐるみのゴジラはかわいかったが、こんなに大きなゴジラが本当にいたら怖いかも」とも。
第2田んぼアート会場の開場時間は9時~17時(最終入場=16時30分)。7月16日~8月31日=8時30分~18時(最終入場17時30分)。入場料は、一般=300円、子ども(小学生)=100円。未就学児無料。10月10日まで。