
ヒロロスクエア(弘前市駅前町)で1月9日、巨大な「テーブルサッカー」ゲームを使った「人間サッカーゲーム大会」が開催された。
ブランデュー弘前FCの選手兼監督・吉本岳史さんが守るゴールにシュートを放つ子ども
テーブルサッカーは、世界中で遊ばれているゲームの一つで、日本ではサッカー盤とも呼ばれている。一般的には1対1で対戦し、回転する金属の棒に付属した選手の人形をうまく操作することで、相手のゴールにボールをシュートしたり防いだりする。世界各国では公式大会を行う協会も設置されているほど長い歴史と多くの遊戯人口を持つ。
この日使ったゲーム盤は、一般的なテーブルサッカーを縦10メートル×横3.6メートルの巨大サイズで再現した物。フィールドを囲う木製の枠には6本の金属のパイプが連なる。遊戯者はパイプにつかまり、ゴールキーパー、ミッドフィルダー、フォワードなどそれぞれの役割を持った人間が、サッカーを行う。基本ルールはサッカーと同じだが、特殊ルールとして、試合中はパイプから手を放してはいけない。
主催のNPO法人スポネット弘前の三上明王さんは、2015年10月ごろ、実際に同ゲーム行っていた海外のネット動画を見たことをきっかけに企画したという。「動画内でプレーしている人たちが非常に楽しそうで、自分も体験したいと思った」と振り返る。
地元社会人サッカーチームのブランデュー弘前FCも参画した今大会は、毎年春と冬にスポネット弘前がヒロロスクエアで行うイベント「ヒロロ遊びの広場」で行われた。
冬休みで神奈川県横浜市から母の実家に来ていたという進藤龍弥くんは、大会を終え、「サッカーをするときはゴールキーパーが苦手だけど、このルールなら自分でもできる。ゲームでは相手がシュートしたボールを止めることができた」と笑顔を見せていた。
三上さんは「大人も子どもも同じ条件でプレーできるのが魅力。見た目以上に体力も消耗するので、立派なスポーツになるはず。特注した用具一式は、今後も機会を見て活用していきたい」と意欲を見せる。