弘前市立百石町展示館(弘前市百石町)で12月11日・12日、仏教の世界を体感できる博覧会「テラハク」が開催される。主催は「津軽弘法大師霊場 真言宗津軽仏教会」。
金剛寺(平川市八幡崎宮本)住職で同会事務局の蒔田大就さんは「日常生活では足を運びにくいお寺という空間に関心を向けてもらうための文化祭のようなイベントにしたい」と話す。
会場では、仏の絵に色を塗って壁一面に貼りだして大きなマンダラを完成させる「塗り絵マンダラ」や、仏教音楽の「声明(しょうみょう)」ライブ、8行の経文をなぞる手軽な「写経体験」などさまざまな企画を用意する。
蒔田さんによると、個別の企画は全国の真言宗系の寺院でも行われているが、1カ所に集めてまとめて体験できるのはおそらく初の試みだという。
津軽地方では真言宗の寺院は比較的少なく、住民にとってもなじみが薄い。今回のイベントには県内すべての真言宗の寺院が協力し開催に至った。「全身の感覚で体験してもらうことで、心に響く何かを感じてほしい。子どもから大人まで楽しめる企画になっている」と来場を呼び掛ける。
同館内に併設する「コトリcafe」ではイベント期間中、特別メニューとして「コトリ風精進カレー」(880円 11日=10食、12日=20食)、「りんごの豆乳マフィン」(260円)を提供する。
開催時間は、11日=10時~19時、12日=10時~17時。入場無料。